『過去』は『現在』に、『現在』は『未来』に繋がり、それは連綿と続く。
――我らは何も知らぬ。
――陛下?
――『過去』の断片は知れる、『現在』は常に我らの足元に、『未来』は眼前にあるのだろう。
何故、世界は滅びに向かったのか。 その『現在』の前には必ず、そこに繋がる『過去』があったのだ。
世界の滅びという『現在』は、彼らが知ることはない『未来』に繋がっていた。
一つの選択という『現在』が、今、一国の王である彼という『未来』に繋がっていたように。
『現在』が『過去』になった今、『過去』の『過去』を思うのは愚かなことか。
――だが、『過去』の行いが『現在』に影響を及ぼす以上、遠からず『未来』にも波紋は広がるだろう。
――陛下?
――この平穏は
神の見る夢
なのか。
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