Kissing Moon





 エディリア・クレイシスは静かに怒っていた。
 やや剣呑さを帯びた視線の先には楽しそうに談笑する一組の男女。
 男はエディリアの見合い相手。
 しかし、怒りの矛先は男と話している青銀の美女に向けられていた。
 エディリアは一つ深呼吸をして、怒りを溜め息と共に吐き出した。
(落ち着け)
 ここで感情的になってはダメだ。
 エディリアの叔母が主催する宴に招かれたのは約二週間前。
 それが自身の見合いを兼ねていることを知ったのは三日前のことだ。
 エディリアは今年で二十歳になる。結婚適齢期が十代後半を占める世間において、彼女はやや遅いといえた。
 もっとも、エディリア本人にはその気がない。他人の評価など、気にも留めていなかった。
 それが今回途中まで知らなかったこととはいえ、最終的に宴を断らず出席しているのは叔母の泣き落としに負けたのである。
 おっとりとして心優しい、しかし少々、困った性格をしている叔母に、泣いて縋られて、振り切れるほどエディリアは冷徹ではなかった。
(落ち着いて、落ち着いて)
 自身に言い聞かせ、エディリアはすっと表情を引き締めた。
 典雅な微笑みを浮かべて、そのまま、見合い相手と美女の許に歩を進める。
「マーリアク子爵」
 澄んだ声に呼ばれ、見合い相手の子爵は我に返って、エディリアを見た。
 その顔が焦りに引きつるのを微笑んで受け流し、エディリアは話し掛けた。
「マーリアク子爵、でいらっしゃいますわね?」
 大輪の花が咲くような華やかな笑顔に、子爵はうろたえながら頷いた。
「そ、そうです。もしや、エディリア嬢であられますか」
 もしや、何もあるか。
 宴の始まりに叔母から紹介されていたのを見ていなかったのか。
(案外、そうかもね)
 子爵の言葉に答えず、エディリアはちらりと青銀の美女を見やった。
 青銀の髪は肩のかかる程度の長さで、緩く巻かれている。喉許まで覆うドレスは白を基調とし、布地をたっぷりと用いて誂えられていた。柔らかな絹織りのショールを肩に掛け、細やかな銀細工の装飾品には真珠が慎ましく飾られて美しい。
 清楚な淑女の美しい紫の瞳は軽く瞠られ、そこには純粋な驚きと、幾許かの賞賛。
 思わず、エディリアの頬がわずかに動く。
 罵りたい衝動を堪える自分を後で誉めようと彼女は誓いつつ、口を開いた。
「……お話の邪魔をしてしまったかしら?」
 美女に向けられた問いに答えたのは子爵の方だった。
「いえ、そんな!」
 エディリアは艶やかに微笑んで子爵を黙らせた。しかし、それも一瞬のこと。
 子爵は熱に浮かされたように話し出す。
「アーシュカ夫人より、初めて貴女のことを聞いた時からお会いできるのを楽しみにしていました」
 エディリアの微笑みが一瞬揺れる。
(バカだわ、この男)
 内心、目の前の見合い相手を一言で結論付けた彼女を見つめ、青銀の美女はふわりと微笑む。
「では、子爵様、わたくしはこれで失礼しますわ」
 そして、青銀の美女は意味深な眼差しをエディリアに送り、優雅に踵を返した。
 人込みに紛れて消える美女を最後まで見送ったエディリアは先ほどから話し続けている子爵に意識を移した。
「いや、本当にお美しい!」
 先ほどから何を言っているのかと思えば、ありきたりの誉め言葉の羅列だ。
 確かに、エディリアは美しかった。
 艶やかな緋色の髪に金に見紛う琥珀の瞳。剥き出しの首筋と肩は大理石のように白く細い。落ち着いた赤のドレスは見苦しくない程度にエディリアの女らしい体の輪郭を強調し、華奢な手は白い手袋に包まれている。
 長い髪を結い上げている花を象った髪飾りが唯一の装飾品だが、余計なものがないだけにエディリア自身の美しさが輝いていた。
 エディリアは興奮状態の子爵を冷静に見つめ、不意にニッコリと笑った。
「お褒め頂いて、ありがとうございます。しかし」
 その瞬間、エディリアから微笑みが消える。
「美しさなら先ほどの方も、さぞかし貴方の眼を満足させていらしたのではないのですか?」
「!」
 ゆっくりと口角を上げ、エディリアが浮かべた微笑みは子爵を震撼させた。
「……どうやら、ご縁がなかったようですわね。残念ですけれど、わたくしは皮一枚にしか価値を見出せない方とは相容れない性格ですので、叔母から何を聞いていらっしゃるのかは存じませんが、どうぞお忘れになって下さい」
 琥珀の瞳に射抜かれ、子爵は紅い唇が紡ぐ言葉を制止することができなかった。
「その方が、子爵のためかと、わたくしは思いますので」
 言外に脅しを含ませて一瞥すると、エディリアは優雅に踵を返した。
 残された茫然自失状態の男のことはさっさと頭の中から放り出し、先ほど人込みに消えた美女の後を追う。
 宴となっている広間を出て行ったところまでは確認できた。
 話し掛けてくる招待客を華やかな微笑みで受け流し、エディリアは廊下に出た。
 庭と直接繋がっている廊下には幻想的な灯火があちこちに置かれ、光と影の境界を曖昧にしていた。
 柱の影には密やかに談笑し、戯れる人々。
 こういった時は見て見ぬ振りをするの常識だ。
 見知った顔があっても、その人が一人でいないのなら声をかけてはならない。
 ゆっくりと視線を巡らし、エディリアは廊下を外れて、庭へと歩き出す。
 灯火の光が届かない闇の片隅に感じる複数の人の気配。
 だが、それも無視を決め込む。
 全く迷いのない足取りで突き進み、エディリアは奥まったところに建てられた四阿を見つけた。
 そして、そこに青銀の美女が佇んでいた。
 夜の闇の中、灯火の光にほのかに浮かび上がる姿は玲瓏たる月を思い起こさせた。
 相手はすぐにエディリアに気づき、手にしていたワイングラスを軽く掲げる。
 その瞬間、エディリアの頬がぴくりと動いた。歩く速度を速め、美女の前に来ると、彼女はゆっくりと口を開いた。
「……おめでとうございます。これで、貴方の悪趣味の新境地が開かれましたね」
 エディリアの瞳が剣呑に細められる。
「殿下」
 殿下と呼ばれた美女はわずかに俯き、にやりと笑った。
「いつまでも同じところに留まるなんて私の流儀に反している」
 清楚な美女の唇から零れるのは涼やかな低音。
 それは、およそ女性のものとは言い難く、ましてや広間で聞いた声とは全く違っていた。
「……悪趣味と認められる訳ですね」
 エディリアの冷淡な眼差しに対して、さほど動じた様子もなく、美女に扮した人物は悠然と笑った。
「これを良い趣味だと言えるほど厚顔無恥ではないからな」
「充分、恥知らずです」
 エディリアは即答した。
「仮にも一国の王子が女装するなんて、いい笑い者です」
 美女――シヴァール国第一王子ヴィンセントはふわりと笑い、楽しそうに首を傾げた。
「別に、おかしくないだろう? 気づいたのは君だけだ」
 その瞬間、エディリアは苦々しい表情を浮かべた。
「……だから、問題なんでしょうが」
 男のくせに、何故ここまで女装が似合うのか。
 元々、ヴィンセントは整った容貌をしている。だが、ここまで豹変するなんて誰が考えただろう。
 不恰好どころか、違和感がないなんて、笑えない。『笑い者』とはあくまで言葉の綾に過ぎないことはヴィンセントも察しているはずだ。
 完璧な女装。
(それなのに)
 エディリアは一瞬で気づいてしまった。
 恐ろしく不快だった。美女とヴィンセントの印象は全く違うのに、同一人物だと認識して、まるで不安定な場所に立たされたような感覚に襲われたのだ。
 不快感が瞬く間に怒りに変わって、醜態を晒すことは免れたのは不幸中の幸いだったろう。
「一体、どれだけの人を誑かしたんですか?」
 溜め息混じりにエディリアは問いかけた。
 抜け目のないヴィンセントのことだ。バレるような失態は犯していない。
「誑かしたつもりはないぞ。勝手に向こうが判断を誤っただけで」
 エディリアは冷ややかに笑った。
「判断能力の劣る輩のことなど、この際、問題外です。私が伺いたいのは魔術で声を変え、そこまで徹底して女装する理由がどこにあったかということです」
 しかも、エディリアの見合い相手に近づいて。
「仕方あるまい。三日間では全くの別人に偽装するだけの時間がなかった。これが最も適していただけだ」
 その言葉に、エディリアはわずかに柳眉をひそめた。
 三日間。
 ……つまり、エディリアが叔母の真意を知った日と同じ日からヴィンセントは動き始めたということだ。
「殿下」
 一音低く呼びかけると、ヴィンセントは人を食ったような笑みを浮かべた。そして、ワイングラスを空け、静かに四阿の柵に軽く置いた。
「それにしても、そのドレスは君によく似合っている」
 にこりと笑いかけられ、エディリアは戸惑った。
 何か、不穏なものを感じた。
「だが、その口紅はイマイチだ」
 そう評した瞬間、ヴィンセントはエディリアの腕を掴み、勢いよく引き寄せた。
「!」
 頬を掠める髪の感触。
 驚愕に見開かれた琥珀の瞳が映すのはヴィンセントの長い睫。
 エディリアの思考が途切れる。
 自らの身に何が起こったのか理解した時にはすでに主導権はヴィンセントのものだった。
 反射的に抗い、顔を背けても逃げられない。それどころか、より深く追い詰められ、息を奪われる。
「……っ!」
 エディリアが解放されたのは呼吸困難に陥る寸前だった。
 思わず、よろめくエディリアをすかさず支えて抱き込み、ヴィンセントはくすくすと笑う。
「あぁ、やっぱり、この程度の濃さがいい」
 何の話かと鈍った思考を働かせ、エディリアは口紅のことだと気づく。
 完全に、怒りが殺がれていた。
 何だか、もう勝手にしてくれという気分になりそうだ。だが、それでは釈然としない。
「――――殿下、ご自分の姿を理解していらっしゃいますか?」
 腹立たしさを込めて告げると、ヴィンセントは虚を突かれた表情になって固まった。
 その隙に、エディリアはヴィンセントの腕から逃れ出る。
「念のため、申し上げておきますけど、私に倒錯的嗜好はありません」
「……」
「それに」
 ふと、エディリアの表情が消える。それと同時にヴィンセントは我に返り、表情を消した。
「このような状況、甚だ不本意です」
 はっきりエディリアが断じた瞬間だった。
 夜風に紛れて、何かが飛んでくる。
 エディリアが素早く振り返り、流れるような動作で髪をまとめていた髪飾りを引き抜き、放った。
 髪飾りは夜陰に乗じて放たれた矢を弾き返す。
 大きく揺れて舞い落ちる緋色の髪。
「殿下、お下がり下さい」
「……下がれって言われてもね、この状況でどこに下がれって言うんだ? 第一、今夜の君は丸腰だろう」
 余裕を多分に含んだ声を背に、エディリアは周囲に意識を配ったまま、答えた。
「無用な心配です」
 そして、エディリアは自らのドレスの裾を軽く持ち上げ、腰よりやや下部分で留めると、足に隠し携えていた鞭を手にする。
 慣れた動きで構えるエディリアに、ヴィンセントは小さく溜め息を吐いた。
「少しは恥じらいというものを覚えたらどうだ」
 惜しげもなく白い足を晒すエディリアを見て、ヴィンセントは苛立ちを込めて説いた。
「今更、貴方に恥じらって、何の意味があるんですか」
「いや、私ではなくて。……頼むから、私の気にもなってくれ」
「ご自分の立場を弁えずに女装する貴方の気など分かるはずがありません」
 そもそも、分かりたくない。
 そうしているうちに、四阿の周囲に人影が数名現れる。
 それを見て取るや否や、エディリアは動いた。
 鋭い一撃を放ち、相手の一人の動きを一瞬封じた直後、そのまま間合いを詰めて、懐に飛び込む。
「ッ!」
 相手が怯んだ隙を突いて、鋭い回し蹴りを首元に叩き込む。
 意識が弾け跳んだ敵はあっけなく地面に倒れていった。
 そして、エディリアは続け様に鞭を振るい、襲いかかってくる次の敵を迎え撃った。
 エディリアとの会話にやや打ちのめされていたヴィンセントは溜め息を吐き、じりじりと間合いを詰めてくる敵を睨みつけた。
「今夜のことは綺麗に忘れてもらう」
 八つ当たり交じりに宣言すると同時に、ヴィンセントは術式を構築し、完成した攻撃魔法を容赦の欠片もなく撃ち放っていた。
 エディリア・クレイシス――王国軍参謀長オーディウ・クレイシスの妹にして、参謀長代理を務める女性武官。
 ヴィンセント・シヴァ―ル――第一王子にして、王国軍司令兼第一級魔術師。
 十分もかからず、突如現れた敵は二人の手によって全員地に倒れ伏していた。
 乱れた髪を振り払い、裾を整えながら、エディリアは暗殺者たちが完全に動く気配がないのを確かめた。
「とりあえず、こんなものですか」
 そして、振り返り、エディリアはヴィンセントに言った。
「人を呼んで、拘束してもらいます」
「ああ、その必要はない」
 さらりと言われ、エディリアは思わず聞き返していた。
「殿下?」
「勝手に迎えが来る」
「しかし、どこの手の者か調査する必要があります」
 多少、八つ当たりで気が晴れたのか、十分前より格段に機嫌が良い様子でヴィンセントは答えた。
「今夜の私のことを知っている者は限られている。目星は容易だ」
 低く笑う主に、エディリアは渋面になった。
「また、悪辣なことを考えていますね」
「悪辣は心外だな」
「では、底意地の悪いとでも?」
「エディリア」
「ご自分の過去の行動を思い返して下さい」
「どこも間違っていないだろう」
「手段が間違っています」
 即座に返ってくる辛辣な返答に、ヴィンセントは気を悪くするどころか楽しそうに微笑んだ。
「オーディウは反対しなかったぞ?」
「丸込められる兄が不甲斐ないのか、貴方の舌が二枚なのかどちらかでしょう」
 その瞬間、ヴィンセントはにやりと笑う。
「私の舌が一枚しかないのはすでに確認済みだろう」
 エディリアは絶句した。戦っているうちに取り戻した冷静さが一気に失われ、その直前の出来事が脳裏に蘇る。
「それに、オーディウにしても不甲斐ない男であれば、リラーゼン王国との重要な外交折衝を任せてなどいない」
 辛うじて、エディリアは声を絞り出した。
「…………押しつけたの間違いでは」
 手間のかかる仕事らしく、ここ三ヶ月ばかり兄は隣国に行ったきりだ。だからこそ、ヴィンセントの補佐を参謀長代理に任じられたエディリアが務めている。
「気のせいだ」
 そこまで言われて、エディリアは言い返すことができなかった。
「――分かりました。この一件は殿下のご指示に従います。ですが、殿下は速やかにお帰り下さい」
 そして、エディリアはにこりと微笑み、睨みつける。
「護衛もなしに、出歩かれては迷惑です」
「正論だな」
 エディリアは大きく頷いた。
「では、すぐに護衛を呼びましょう」
「エディリア」
 呼ばれて、踵を返しかけていたエディリアは足を止めた。
「何でしょう?」
 ヴィンセントは無言で側に寄るように促した。
 その真剣な表情に、エディリアは何か重要な話でもあるのかと神妙な顔で側に近づく。
 静かにヴィンセントはエディリアの耳元に顔を寄せた。
「――」
 ふわりとヴィンセントの鼻腔をくすぐる髪の香り。
 咲き立ての薔薇を思わせる、芳しく清純な香りはエディリアに相応しかった。
「殿下?」
 訝しげに呼んだ瞬間、ヴィンセントが突然エディリアの肩を掴む。
 それと同時に、エディリアは首筋に痺れを伴う熱を感じた。
「!?」
 ぞくりと背筋が震えた。
 それが何なのか、何をされているのか、エディリアは頭で理解するより先に体が反応していた。ヴィンセントを引き剥がそうと腕を突っ撥ね、与えられる熱を拒もうと身を捩る。
 だが、見かけによらず強い腕の力はエディリアの抵抗を許さなかった。
「殿下!」
 首筋に顔を埋めたまま、ヴィンセントがかすかに笑う気配がした。
「ッ!」
 ヴィンセントの唇が首筋から辿るように鎖骨へと動いていく。
 時折、刻まれる熱に、エディリアは呻いた。だが、不意に唇を噛み締める。
「ッ!!」
 次の瞬間、ヴィンセントの鳩尾にエディリアの拳が埋まっていた。
 思わず、力が抜けたヴィンセントから慌てて逃れ、エディリアは熱の余韻が残る首筋を手で抑えた。
「何をするんですか、貴方は!?」
 これは絶対に痕が残っている。今までの経験からして、絶対に残っている。
「こんなことをして、広間に帰れないじゃないですか!」
 顔を赤くして叫ぶエディリアを見て、痛みに表情を歪めつつ、ヴィンセントは笑った。
「私には護衛が必要なんだろう?」
「貴方は最初から……ッ!」
 憤りに震えるエディリアを宥めるように笑いかけ、ヴィンセントは自分が纏っていたショールを渡した。
「今更、広間に戻る理由はないだろう?」
 エディリアはショールを奪い取ると、肌に刻まれた花びらのような痕を覆い隠した。
「……戻れない理由ができただけです!」
 頑として言い張るエディリアにヴィンセントはくすくすと笑って、軽くくちづける。
「素直じゃないな」
 重ねるだけのくちづけを受け止め、エディリアは唇を噛み締める。
 完全に、ヴィンセントの思惑通りだ。
 涼やかな月のような容貌には満足げな微笑み。
 腹立たしさに、殴り飛ばしてやりたい衝動が沸き起こった。
 しかし、相手はこれでも一国の王子で、上司だ。そんな失態は犯したくない。
 拒まないエディリアに気を良くして、ヴィンセントは再びくちづけてくる。
「殿下」
 怒りを滲ませ、エディリアは低く呼びかけた。
 琥珀の瞳は激しい感情に輝き、緋色の髪に縁取られた白い顔には冷ややかな微笑み。
 殊更、ゆっくりとエディリアは言葉を紡いだ。
「城に戻りましたら、今回の行動の理由、きっちり吐いてもらいますからね?」
「え」
 本当は分かっているけど。
 ここに来ただけで分かるけど。
 今回だけは決して譲ってやらない。
「それから、容易だと仰っていた目星の件も伺いましょう?」
 ぴしりと纏めて持っていた鞭を軽く手の上で弄び、エディリアは小首を傾げた。
「エディリア……」
 怯んでいるヴィンセントに、エディリアはにこりと華やかな笑顔を披露した。
「もちろん、護衛もさせて頂きますから。何でしたら、殿下に合わせて騎士の扮装を致しましょうか?」


 エディリア・クレイシスは静かに怒っていた。



テーマは「ファンタジー系恋愛で毒舌な主従(男女)」。
……あれ? 何か、余計なものが入っているような気がするのはどうしてでしょう。
えーと、テーマには「女装」なんて単語入ってないですよね……あれ?

……まあ、楽しく書けたから良しとして置きましょう。←するな

久々にコメディを書けて嬉しかったです。
焔乃さん、素敵なリクエストありがとうございましたv



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